車内フェラ
高校時代のクラスメイトで仲の良かったマカベと、ばったりと駅の待ち合わせ室で10年ぶりに再会した。久々に見たマカベはヒゲも生えてすっかり大人の男性になっていた。そして、僕たちは再会を喜び合い、今度、近所の酒場で一杯やろうと言う話になったのだ。
確かにマカベとは仲が良かったし、友情と言うものも若干感じていた。しかし、カミングアウトすれば僕はマカベをどこか見下していたのだ。学校の成績も体格もルックスも、明らかにマカベよりも僕の方が上だった。小中学校で神童と呼ばれていても高校にもなると、自分と同じかそれ以上の人間なんていくらでもいることに気づくものである。僕もご多分に漏れず、周囲のレベルの高さにコンプレックスを抱いていた。そんな僕の劣等感を拭ってくれたのが、明らかに「僕より下」のマカベの存在だったのだ。僕は現実から目を背けて、自分よりレベルの低い人間とばかり付き合っていたのだ。
こうして、再会をきっかけに僕はマカベとよく飲みに行くようになった。そんなマカベだったが、10年もたてばかつてのキモデブ的な面影はなくなっていた。体は引き締まり顔つきは精悍になっていた。さらには、僕よりもはるかにいい職場に就職しており、身に着けているのはブランドものだし、さらには家も車も持っていると言う、未だに両親の実家から仕事に通っている僕とは比べ物にならないくらいのレベルアップをしていた。今度は僕が見下される立場になっていたのだ。
お互いに結婚はしていなかった。マカベは女性関係についてはほぼ車内ワリだと言っていた。車内ワリは自家用車のある人間の特権である。僕もよく出会い系サイトは利用しているが、未だに誰とも会えていない。しかし、マカベは車を武器にして車内ワリを楽しんでいる。これもまた、僕のコンプレックスを誘発するのに十分な内容だった。
「車貸そうか?誰か見つけて遊んで来いよ」とマカベは言ってくれた。高校時代のプライドの高い自分ならば断わっていただろう。しかし、今ではマカベが上であることは認めている。僕はマカベの厚意に甘えた。
飲酒運転の場合、車を貸した方も罪になる。更に売春目的を知りつつ車を貸したのならば、マカベにも何らかのお咎めはあるだろう。女の子の待つ場所にマカベから借りた車を走らせながら、手錠をかけられた僕が呆然とするマカベに「ざまあみろ」と舌を出す姿を想像していた。
不倫したい
人妻の不倫